血糖を上下させる、ホルモン
我が家では食事の減量作戦開始以前から、朝はパン食にしていました。食パン五枚切りの一枚を更に半分にしたものに、長野県産の「あんずジャム」をたくさん塗り、レタスなどの野菜サラダ、ハム(またはソーセージ)、ゆで卵、牛乳、コーヒーのメニューでした。自己流の食事療法では、これを半分に減らすのですから大変です。食パンは一枚の半分の更に半分つまり四分の一に、卵は半分にし、ハムは無し、野菜サラダだけは少し量を減らしただけで、飲み物はそのままにしました。これだけ食べてから一万歩を歩きに行きましたが、前回述べた「ひだるさ」を味わったのも無理からぬことでした。五月の終わり頃のこと、歩きから帰ってからシャワーを浴びる前に、今年初めて庭の芝生を刈ることにしました。
15分ほど芝刈り機で刈っていると、これまで感じたことのない嫌な気分になりましたが、体がだるく頭がフラフラしてきました。最初は日射病にやられたのかと思いましたが、そうでもないようだし、糖尿病の先達に聞いていた「低血糖症状」ではないかとひらめいたので、早速指先から採血して血糖値を測定しました。その結果は予想もしなかった、血糖値が 60 mg/dl の低血糖状態でした。
普段はインスリンの出が悪く高血糖を心配する私が、インスリンの注射もせず薬も飲まないのに、低血糖になるとはどういうことなのか理解に苦しみました。糖尿病の先達に電話して聞いたところ血糖を下げるインスリン注射や飲み薬を使用中に、血糖のコントロールに失敗して低血糖症状になり、ひどい時には意識障害を起こす場合があるが、君の低血糖の原因は分からないということでした。そこで発病後に購入し必要な箇所だけを拾い読みしていた糖尿病の参考書(三冊)を、よく読むことにしました。
人体にはホルモンが約四十種類ありますが、その中にはご存じの血液中の血糖を下げる働きをする「インスリン」があり、膵臓(ランゲルハウス島のベーター細胞)から分泌されます。それに対して血糖を上げる働きをするホルモンとして、膵臓の別な部分(ランゲルハウス島のアルファ細胞)から分泌される「グルカゴン」や、副腎ホルモンの「アドレナリン」などがあります。つまりこれらの相反する役目を司るホルモンの巧みな働きにより、血糖値が正常範囲に保たれるのだそうです。
しかし糖尿病患者の場合はインスリンの分泌量が少ないだけでなく、体が必要とする際に血糖を上げる働きをするホルモンの「グルカゴン」の分泌量が少なく、従って空腹時に激しい運動や労働をすると一時的に低血糖状態になる場合があるのだそうです。コレヲ知ラナカッタ(続く)
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