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2006年8月 3日 (木)

クリスマス・ケーキ

一昔前のこと女性はクリスマス・ケーキという言葉が流行りましたが、その意味は12月24日(24才)までは買い手が多いが、25日(25才)を過ぎると買う人がいなくなるということで、最近の晩婚傾向にある女性が聞いたら怒り出すような表現でした。

Xmasskeiki 姿 美子(すがた・よしこ)さんは短大卒業後スチュワー「デス」になり、夢中でしかも楽しく働き三年が過ぎましたが、そろそろクリスマス・ケーキの年齢も近づいてきました。その間、ときにはお客様から会社宛てに何月何日の何便に乗務した姿・美子様へという手紙が来たり、携帯電話の番号を書いたメモを若い男性乗客から渡されたことがありましたが、先輩たちによれば25才を過ぎると、それも急に減るのだそうです。美子さんもそろそろ結婚相手を探すことを、真剣に考えるようになりました。写真はクリックで拡大。

Hyottoko1 「デス」の結婚について詳しい金野(かねの)内蔵氏によれば、結婚相手の第一希望としてはパイロットと結婚することだそうで、パイロットであれば顔なんか無くても良いと言う「デス」もいるそうです。しかし「デス」にとってその栄冠(?)を勝ち取ることは、至難のワザなのです。その理由とは航空大学卒やパイロットの自社養成コースを出た若い男性は年間にせいぜい30~40名が入社するのに対して、デスの採用は去年は450名でした。景気の拡大から航空需要の増加が見込まれ、今後共「デス」の採用は増加するに違いありませせん。

しかも競争相手は同僚の「デス」だけではなく、G H ( グランド・ホステス、Ground Hostess )と称する空港のカウンターや搭乗ゲートで働く地上職の女性もいますし、更に事務職の女性もおります。「デス」だけが美人の部類だと思ったら大間違いで、身長最低制限の162センチ(正確ではない?)に達せずに「デス」を諦めた、やや小型の美人女性も多いからです。

金野氏が若いころは丁度ラジオの真空管に代わり半導体のトランジスタが開発されましたが、それまでの「東通工(東京通信工業)」がソニーと社名を変更して、トランジスタ・ラジオを世界で初めて販売して有名になりました。その当時にはトランジスタ・ガールという言葉が流行りましたが、小型でしかも高性能という意味からでした。

ところで航空大卒業生やパイロットの自社養成コース出身者がパイロットの資格をとったからといって、すぐに旅客機に乗れるわけではありません。それを車の運転免許に例えれば、軽自動車の運転免許(?)を取っただけに過ぎず、これで三百人~五百人もの乗客を乗せる大型バスの運転ができるわけではないからです。彼らはパイロットの卵であるパイロット訓練生と呼ばれていて、会社では大型バスの運転免許を取らせるために飛行訓練をするわけですが、パイロットの実用機訓練への順番待ちと、パイロットの需要供給を調節する為に、1年~3年程度、他職種経験と称して営業などに配属し、空港カウンターなどで勤務させます。

このパイロット訓練生の期間こそが、前述の「デス」、G H 、事務職の女性にとって、将来のパイロットを射止める絶好のチャンスなのです。その理由は彼らは恋愛経験を含めて未だ「世間ズレ」していないうえに、訓練生の給料は非常に安く「カネが無い」ので女性の方から誘惑(?)し易く、上手くいけば結婚に導くチャンスがあるからです。

ところで、これまで女性にもてたことが一度も無く、いつも相手に振られてばかりいた金野氏は、死ぬまでに一度で良いから女性に誘惑される身分になりたいものだと、かなわぬ夢を抱きつつ定年を迎え、老爺に成り果てました。

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コメント

むふふ、今回も金野氏がご老妻を相当意識されている様子が、最後の数行から読み取れますな。ご子息から洩れることもありますからね。
予約してあったDVD『男たちの大和』、本日発売で夕刻到着、今から見ます。
考えてみれば68歳(終戦時国民学校1年生)未満の人に戦争の話は通じないことをいまさらながら悟りました。

坂上田村麻呂どの
そこは抜かりのない金野氏のことゆえ、普段から息子、娘にはパソコン情報保護の観点から堅く口止めしてあるそうなので、大船に乗ったつもりでいるとのことでした。

「男達の大和」は映画で見ましたが、史実によれば沈没した大和や巡洋艦「やはぎ」、数隻の駆逐艦から脱出し漂流中の日本兵やボートや筏の上の無抵抗な兵士を、空母の艦載機が入れ替わり立ち替わり数時間にわたり機銃掃射をおこない殺戮し、周囲を血の海に変えたことは、映画化されていませんでした。米軍が犯した残虐行為の場面を映画にせずに残念。

広島県呉駅の直ぐ海側に「大和ミュージアム」があります。今年の春に見物しましたが、かなりにぎわっていました。

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