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2006年10月17日 (火)

エンジンの数

Shataikoukoku 東京に三泊して昨夜大阪に帰りましたが、半年ぶりに東京に行くと、 J R 山手線や中央線などの車体の外側に、大きな広告が描かれ(貼り付けられ?)ているのに気が付きました。大阪ではバスやモノレールの車体に宣伝広告があるのを見たことがありましたが、JR東日本ほどの大規模な広告をみるのは初めてでした。

ところで大阪空港では今年の春からジャンボ・ジェット( B-747型機)の運航が禁止された為に、乗り入れる飛行機は全て双発機にとって替わりましたが、今回の東京行きでは ボーイング・トリプルセブン と呼ばれる 777-200型機(415席)に乗り、帰りは 777-300型機(524席)で帰りました。

ジャンボ・ジェットのように エンジン が四つある機体と、トリプルセブン や ボーイング767 型機などの、エンジン が二つしかない機体の安全性を比較すれば、単純にいえば、エンジンの数が多い方がより安全なような気がします。四発のうち一つの エンジン が故障しても二十五 パーセントの出力が失われるだけですが、双発機で一つの エンジンが故障すれば、五十パーセントの出力を失うことになります。

その為にアメリカの連邦航空規則( F A R )では双発機の運航には特別の規制として、イートップス、ETOPS( Extended Twine Engine Operated Procedures Routes 、双発機による長距離運航基準)の適用ルートを設けていて、飛行中に エンジン 故障などの緊急事態が起きた場合には、二時間以内に緊急着陸可能な飛行場のあるルートを飛ばなければならないとされました。

その後 エンジン の信頼性の向上に伴い、平成10年3月からは 二時間以内から 三時間以内に条件が緩和された結果、ハワイや、北太平洋上を飛行して北米の東/西海岸都市に、またグアム、オーストラリア などにも双発機で長距離の洋上飛行が可能となりました。

Continental ところが、平成16年1月6日のこと 294 名の乗客乗員を乗せた コンチネンタル航空の成田発 アメリカ の ヒューストン行きのボーイング777-300 型機が、北太平洋を飛行中に油圧が低下した結果、二つある エンジン の一つを停止し、片側の エンジン だけで飛び続けました。一番近い島はコースの南近くにある アリューシャン列島ですが、大型 ジェット 機にとって唯一着陸可能な滑走路があるのは シェミア 島だけです。写真はクリックで拡大。

Midway1 しかも冬の アリューシャン 列島は低気圧の墓場としての強風と、雪と氷に覆われる為に パイロット はそこへの着陸を選ばずに、二千五百 キロ 南にある ミッドウエー 島に向かい、そこへ無事に緊急着陸をしました。昭和 30年代までは日本から ハワイ へ直行可能な長距離性能を持つ飛行機が無かったので、民間航空機は途中にある ウエーキ 島へ、軍用機は ミッドウエー 島に着陸して燃料補給をしていましたが、ジェット 機の時代になると ミッドウエー 島は航空機にとっては利用価値を失い、その後は海鳥の営巣地として野生生物保護区になりました。ミッドウエー島には数多く生息する海鳥との衝突の危険がありますが、今回の出来事から双発機の緊急着陸場としての利用価値が、再浮上したことは間違いありません。

Onal1 ところで鳥は飛行機の機体や エンジン にとっては、衝突(バード・ストライク、 Bird Strike )をもたらす大敵です。昭和 50年(1975年)のこと、 D C-10 型機が ニューヨークの ケネディー空港を離陸滑走中に、約百羽の カモメ の大群に突っ込んだ結果、多くの カモメ をエンジン に吸い込み、大破炎上する飛行機事故が起きましたが、今回の故障機を救援する為の飛行機は、整備士と部品、それに乗客用の三百食分の弁当を積んで、ハワイのホノルルから鳥が飛ばない夜間に ミッドウエー島に着陸しました。写真は大量の鳥を吸い込む事故により炎上する、オーバーシーズ・ナショナル航空の DC-10 型機です。

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コメント

なかなか貴重なお話ですね。ところでサイドバーの「オンライン状態」はなにを意味しますか?
JR WESTは大阪駅が一変するようですね。
http://www.westjr.co.jp/company/affiliate/2011osaka/

サイドバーの「オンライン状態」の意味ですが、管理人にも分かりません。「最近の記事」や「ココログからのお知らせ」なども黒字で書いてあるので、必要な場合にはニフティーから「オンライン状態」の下部に、何か表示されるのかも知れません。
試しに表示させたままでインターネット接続を切っても、何も変化はありませんでした。

チワっ、失礼します。異論っす。

「単純にいえば、エンジンの数が多い方がより安全なような気がします」

 ⇒ ん…?

エンジンの数が多いほうが故障の確率は高くなるのでは?

「双発機で一つの エンジンが故障すれば、五十パーセントの出力を失うことになります。」

⇒ え…っと、パイロットが寝ていればその通りですが!

旅客機の双発機のエンジンは1個でも、ある程度飛べる余裕設計なのに対して、4発機は、エンジン3個でも飛べるという設計なので、双発機のエンジンが1個故障したら、残りのエンジンは、パワーを上げて飛行できる余裕がたっぷりあるんじゃ。

あんたが何を言いたいのか、この文章から俺には チートモ わかんないよ。国語の勉強も必要だね。

4 発より 3 発、それよりも 2 発、結局 1 発の方が
安全だと言いたいわけなの--?。

そうじゃなければ、エンジンの数はいくつがいいのか、はっきりしてよ。

先月大阪で単発の セスナ機が道路に不時着した
事故があったけど、単発の方が安全なの--?。

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