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2007年6月16日 (土)

頭脳より 顔 / 身体

かつては若い女性にとって憧れの職業は スチュワー 「 デス 」 でしたが、華やかだった昭和50年代中頃の鶴丸航空では、成田 = ニューヨーク 線をそれまでの アラスカの アンカレージ での燃料補給、乗組員交代を止めにして、直行便を飛び始めました。その際には 二組の乗務員を乗せて飛び、片道の飛行時間 12~14時間のうちの半分は交代要員として機内の ベッド に寝ていて、しかもその間も飛行手当の 50 パーセントが支給されるという、まことに夢のような結構なご身分でした。

Juken しかし今では 「 デス 」 として採用されると 三年間は契約社員としての身分であり、時給 1,300円の パート 従業員に過ぎず、月収は手取り15~20万円前後の普通の オフィス・ガールと変わらぬ収入となり、魅力が薄れました。写真はクリックで拡大。


Okame 言いにくいことですが、「 デス 」 の採用について重要視されるのは、頭脳よりも顔 であり、頭が少しぐらい悪くても 「 顔の造作 」 がよければ、採用される可能性がかなり高くなります。逆に言えば いくら頭脳明晰でも、顔が悪ければ 「 デス 」 には不向きだということです。金野氏によれば、これまで縄文航空で採用された何万人もの 「 デス 」 のうち、東大出の学歴を持つ者は僅か 二名しかいなかったそうですが、才色兼備の女性の出生は、人口統計的にみて極めて少数であり、そういう幸運に恵まれた女性が目指すのは 「 デス 」ではなく、より知的な職業である 「 女子アナ 」 だったから、かも知れません。

以前の ブログ

http://good-old-days.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_d849.html

の9月15日の日付に書きましたが、スチュワーデスの語源は ブタ小屋の女性番人 であり、乗客に飲み物や食事を運ぶのが主な仕事の 「 デス 」 について、欧米では高等教育を受けた女性のするべき仕事ではないとみなされていますが、才色兼備の諸嬢の多くはそれを知っていたのかも知れません。

女性のことばかり批判すると機会均等法違反 (?) と叱られるので、今度は 「 心を鬼にして (?) 」 身内である パイロット のことを書きますと、パイロット になる為に最も必要なものは 賢い頭脳ではなく、とりわけ健康な身体 です。航空法施行規則には航空身体検査基準があり、機長にはその第 1 種基準が、それ以外の者には第 2 種の基準が適用されます。

くどくど説明するよりも下記の URL をクリックして身体検査 マニュアル の内の

10項、視機能 ( 眼について 七つの細目についての基準あり )
11項、耳鼻咽喉
12項、聴力  を参考にお読み下さい。

http://www.aeromedical.or.jp/manual/index.htm

の厳しい基準を、文字サイズを大きくして ( 表示から文字の サイズを クリック ) お読み下さい。

Medcheck 機長になると半年毎に行われる航空身体検査に合格し、第 1 種航空身体検査証明書を更新しなければなりませんが、もし不合格になれば直ぐに機長の資格を停止され、飛べなくなります。

これまで身体的理由により、乗員職から地上職に止むなく転換した不運な人が何人もいましたが、年を取れば血圧や血糖値が高くなり、聴力は低下し、老化に伴う種々の病気も出てきて、身体検査の基準に適合し難くなります。パイロットの生活とは、半年毎に生活の危機 ( 失業の危険 ) が訪れる厳しいものです。

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コメント

そうなんですか・・・・語源はブタ小屋の女性番人なんですか・・・
もしそうであるとした場合・・・言い得て妙ですね(笑)

それにしてもつい最近まで随分待遇が良かったですよね。
名古屋空港の隣にある春日井市ではスチュワーデス用のホテルが契約してあって
それなりに良い待遇だな・・・と思いました。

もう少し前だとTAXIで送り迎えもあったそうですからね・・・・

で、写真の彼女はどなたなんです?
よもやループさんが女装してるんじゃ無いですよね?(笑)

スチュワー「 デス 」の労働条件については知りませんが、乗員の場合には宿泊地における一流ホテルの、シングル・ルームを用意することと、乗員組合との協定書にありました。乗務するため、または乗務終了後に新幹線で(たとえば名古屋=大阪間を)移動する場合には、以前はグリーン車でした。

美人の 「 デス 」 を採用することは、パイロットの精神衛生上から良い効果をもたらし、ひいては飛行安全にも大きく貢献します(笑)。

その反面 操縦室に連絡や食事、飲み物の サービス に来る事の多い チーフ パーサーが、ブスワー「デス」 だと気が滅入り、勤労意欲を喪失しました。

・・・・人間ですから、”そう言うこと”ってありますよね・・・・
まあ、美人だ・そうでない・・程度のことはどっちでも良いんですが!(爆)

航空機事故があったとき、飲酒の問題が持ち上がります。
着陸は全自動なんだと聞きましたが長い運行時間のうち、
飲酒してしまう機長って居るんですか?

エール・フランス の パイロット が機内で食事を摂る際には、小瓶の ワイン を飲むと聞きましたが、彼等によれば食事の際に水を飲むのは、 カエル と アメリカ 人 だけだそうです。

乗務中に酒を飲むのは航空法や会社の規則に違反するので、普通ではあり得ないことです。

ノースウエスト 航空ではなく、ノース・ワースト( Worst )だと悪口をいわれた航空会社の便に、客として乗った時のこと、ギャレイ( 厨房、Galley )の傍の座席でしたので、飛行中に スチュワーデス が ウイスキーの水割りを自分で作り、飲んでいたのを眼にしました。

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