エア ショウ、その二
エアショウ ( Air Show ) といえば、 ピンから キリまでありますが、ピン は各国の航空会社の社長、役員 クラスや、発展途上国、中進国の空軍将官などの V I P を招待して、英国の 「 ファンボロウ ( Farnborough ) 」と 、パリの北にある 「 ル・ブールジェ( Le Bourget )」で毎年交互に エアショウ が開催されます。そこでは アクロバット飛行に加え百機以上の軍用機、民間機の地上展示や、新型ミサイルなども展示されて、売り込み商談の場にもなります。
その会場の V I P 専用室で豪華な接待料理に 「 舌つづみ 」 を打ちながら見る エア ショウもあれば、キリ の方では農道空港のようなところで芝生に腰を下ろし、 「 身 ゼニ 」 で買った ポップ コーンを食べながら見る エアショウもあります。私が アメリカで何度も見たものは、もちろん ポップ コーンの方でした。
ちなみに今年の パリの エアショウは 六月18日~24日の間におこなわれ、四十万人の入場者を集めましたが、来年の英国 ファンボロウでの エアショウは六月14日から20日迄開催される予定で、英国空軍の有名な アクロバットチーム、レッド・アロウズ( Red Arrows )を含む各種の飛行展示 ( Flying Display ) が、毎日四時間半おこなわれる予定です。
ところでアメリカでは ブルー・エンジェルスのように大規模で高性能の ジェット機を使用する軍関係のものは無料で見ることができますが、それ以外の オーソドックスな単発の プロペラ機、時には複葉機 ( 二枚翼 ) を使用した エアショウが、時々有料で催されます。
平成十六年(2004年)の統計によれば、アメリカでは農場などの私的空港や ヘリポートなども含めると、空港の数が 19,820箇所もありますが、その中で日本人の空港の概念に相当するもの、( 九名以上の人を乗せる飛行機が、有償で人や物を運ぶ商業航空に使用できる空港 ) は 六百箇所あります。ちなみに日本では自衛隊の飛行場を含めて神戸空港が、九十七番目の空港でした。
アメリカの エアショウは丁度 サーカスの興行でもするように、町にある空港を利用しておこなわれますが、殆どの人は車を利用して見に行くので、空港の入り口の道路などに臨時の チケット売り場を設けています。そこで人数分の入場券を購入しますが、昔は2~3ドルでしたが、今では 5~10ドル程度でしょう。
エアショウに付き物なのは個人で改造した飛行機や、クラッシック・カーならぬ、クラッシック飛行機の展示で、マニア達が機体の回りに集まって オーナーと整備、改造方法などについて話を交わします。
エアショウに使用する飛行機はいずれも派手な色彩に塗装したもので、滑走路や填圧 ( てんあつ ) した芝生の飛行場 ( Grass field 、生地、せいち ) を高速で走る オープンカーから、低空で飛行する飛行機に乗り移ったり、複葉機の上にある翼の上にはい上がって、綱につかまりながら翼の上に立つ ショウ などがありました。
会場には必ず説明係り ( ナレーター、Narrator ) がいて、演技者の紹介や アクロバットの説明、みどころなどを紹介します。
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コメント
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複葉機を見ると、やはりロック岩崎とその家族のことを思い出します。
Wikipediaに載っていますね。
ロック岩崎---Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E5%B2%A9%E5%B4%8E
そして桂文珍のNHK-TVのレポートでカルチャーショックを味わって以来、オシコシのサイトの愛読者で、PCの壁紙も、このサイトの複葉機のエアーショウの写真を拝借しています。
オシコシに集まる自作機と航空ファンの多さには、いつも驚いていますが、HONDA Jetのデビューの写真など思いがけない収穫もありました。
オシコシ・ブランドの子供服もよく買いますが、いなかの児にはぴったりです。
Oshkosh
http://www.airventure.org/
EAA AirVenture Oshkosh Photo Gallery--Air Show
http://www.airventure.org/photos/gallery.asp?action=viewimage&categoryid=36&text=&imageid=934&box=&shownew=
投稿: Y.S | 2007年9月17日 (月) 09時58分
「 オシコシ 」 や 「 リノ 」 の レース & ショウについては、見たことはありませんが存じております。
ロック 岩崎氏が 五十三才で亡くなる二年前に、川西市在住で元縄文航空の パイロットで、当時 アクロバット・クラブの会長をしていた白石氏も事故で死亡しましたが、六十四才でした。
私は プラス の G を体に受けて目の前が真っ暗になり、体を押さえつけられて思わず ウーと声を出したくなる感じが嫌なので、アクロバットの見物は好きでも、自分でするのは嫌いでした。
投稿: Y.O. | 2007年9月17日 (月) 11時39分