« 閉所恐怖症になった私 | トップページ | 閉所恐怖症の人口比率 »

2008年6月28日 (土)

閉所恐怖症になり易い人

実は我が家の女房も閉所恐怖症なのですが、私が閉所恐怖症になったのは、もしかしたら女房から感染した(?) のかもしれません。精神科の医師には受診したことがないので、胃 カメラ検診の結果を聞きに行った際に内科の医師に尋ねたところ、パニック障害にいついては遺伝的性質と多少関係があるかもしれないが、感染などあり得ない話だと笑われました。

パニック障害 ( Panic Disorder 、閉所恐怖症もそのひとつ ) の原因として 一説によれば、下記のものに関連があるのだそうです。

1:家族 ・ 本人の生育歴や生活環境。
2:他の生物学的な要素。( 遺伝の意味 ? )
3:人生における ストレスとの遭遇。
4:肉体的感覚に対する敏感性

ということは、もともとパニック障害を受け易い体質の人が、何かがきっかけで発症するものと理解することができます。

女房は今から 30年近く前に自動車の運転免許を苦労の末に取りましたが、その際には自動車学校内の運転  コースで脱輪を繰り返したために追加講習を何度も受け、そのために長年の便秘が治ったどころか、神経性の下痢になったことを以前の プログに書きました。

Kareham 車を自分で運転するようになると、どういう ワケ か最初のうちは運転席側の窓を開けて運転するのです。彼女にいわせると車の窓を閉めると 「 うっとうしい 」 のだそうですが、冬に向かい後席に座った子供達からは風が入るので寒い寒いといわれても、閉めようとはしませんでした。

車の中だけではなく、家の中でも外の景色が見えるように窓や カーテンを開け放すのが好きでした。その当時は女房が閉所恐怖症などとは知りませんでしたが、デパートの地下に行くとそれだけで精神的に圧迫感を感じるので、必要な品物を買うと直ぐに地上に出るか上の階に行くのだそうです。

Panicattack ある時女房を連れて近くの居酒屋に行きましたが、そこは地上 5階にあるものの、長い カウンター席の目の前 60 センチ程の所に、お向かいの人との間の目隠しの衝立がありました。すると女房は衝立から圧迫感を受けて気分が悪くなった、外へ出ようというので、ビール 1杯だけ飲んで店を出てしまいました。

では閉所恐怖症になるとどのような症状が起きるのでしょうか、それは パニックに襲われた時に示す [ 典型的な症状 ] と同じで、

1:発汗作用の増加。( 冷や汗を含む )
2:心臓の鼓動の増加。
3:呼吸の不足または、呼吸の し過ぎによる 酸素の過剰摂取 ( Hyper Ventilation  )。
4:身体の震え。
5:軽率と思われる行動や、時には失神状態になる。
6:ひどく嫌な気分、
7:不安な感じ、恐怖、パニック。などです。

[ 治療法としては ]

1:心療・神経科医師による、カウンセリング。
2:薬物治療。

Kansera が主ですが、閉所恐怖症の不安、恐怖から逃れるための回避・脱出行動はなるべくせずに、疑似環境で徐々に精神状態を慣らし、自信を着けさせる方法もあります。( 続く )

« 閉所恐怖症になった私 | トップページ | 閉所恐怖症の人口比率 »

コメント

いつもたのしく読ませてもらっています。
わたしは自家用操縦士でありまた 年間100回以上青組の飛行機を利用しておりますが わたしも 10年ほど前にパニック障害になりました。飛行機のドアクローズの途端 心臓が口から出そう。逃げ出したくなる。飛行機が離陸したころ うそのように消えてしまう。。 いまでは全く直りましたが 一時期怖くて どうしたらよいかわからなくなりました。。

閉所恐怖症の辛さはそれに罹った者にしか分かりませんが、治ってよかったですね。

パニック状態は [ 長時間続くものではなく ] 、ほとんどの場合、10分以内におさまることを理解すれば、対応がし易いのではないでしょうか。

閉所から逃げ出してばかりいては、治るものも治らなくなります。

わたしも、最近、閉所恐怖症で悩んでいます。
初めて発祥したのは、海外旅行の帰りの飛行機の中です。
突然、閉じ込められている感覚に襲われ、
ここから出してーー!という強い気持ち。
いてもたってもいられない気持ちで、とにかく外へ出たいのです。
冷や汗が出てきて、鼓動が激しく打ち始める。
深呼吸をして、2,30分したら、なんとかおさまるのですが、出られないと思うと、また、苦しくなる。
この症状は、飛行機の中だけです。

海外旅行が好きで、年2,3回は行きますが、最近では、この発作のことを考えると、旅行を躊躇してしまいます。
でも、大好きな海外旅行、行きたくて行きたくてしかたありません。
どうすれば良いでしょうか。。。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 閉所恐怖症になり易い人:

« 閉所恐怖症になった私 | トップページ | 閉所恐怖症の人口比率 »