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2010年8月27日 (金)

車輪の出し忘れ

Kobebichi

報道によれば、8 月 23 日午前 10 時半ごろ、神戸空港の滑走路に 1 人乗りの自家用小型 プロペラ機 ( 6人乗り ) ビーチクラフト社製が胴体着陸しました。そのため、 神戸空港は 3 時間もの間滑走路を閉鎖しました。

53 年前に アメリカ海軍飛行学校で操縦を習った当時、滑走路に進入する側の末端には必ず ホイール ・ ウオッチャー ( Wheel Watcher 、車輪監視員 ) が配置されていました。

訓練生の ソロ ( Solo、単独飛行 ) の飛行機が車輪を出し忘れて着陸しようとする場合には、着陸復行 ( Go around ) を命じて事故を防ぐためでした。

Baseleg

日本の民間空港にはそのような係員はいませんが、場周経路 ( Traffic pattern ) を回って着陸する場合には、第 3 旋回開始時に 「 Turning base, gear down and locked. 」 ( ベース ・ レグに旋回中で、車輪は降ろした状態にあり、ロックされている)  と管制塔に報告するのが パイロットの常識です。

しかも着陸前には 「 Before landing check list 」 ( 着陸前の点検 リスト ) に従い、 1 人乗りの場合には自分自身で 点検項目の状態を確認しますが、その中には 「 Landing gear 」  ( 車輪 ) の項目が必ずあります。

今回車輪を出さずに着陸したのはその点検を忘れたのか、または点検項目の確認を完了せずに着陸したことになります。

さらに車輪が出ていないことを警告する警報音が、ピー と鳴っているのに、何の警報か分からずにそのまま着陸操作を継続したとは、当該  パイロットの技量 ・ 知識 レベルの低さには驚くほかありません。

飛行時間 400~500 時間程度の アマチュア ・ パイロットでも、単独飛行をするのは無理、と判断すべき段階です。

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コメント

酷暑が続いてますがお元気ですか?

この事故ために数時間空港が閉鎖され、運休になった便もあったと思います。

航空会社か空港管理会社が原因を作った事故機操縦者に損害賠償する仕組みがあるのでしょうか?

損害賠償請求

過失と故意の違いがあるものの、列車に飛び込み自殺をした者の遺族に、鉄道会社から損害賠償請求をするのと同じだと思います。つまり民法 709 条には、

「 故意又ハ過失ニ因リテ他人ノ権利ヲ侵害シタル者ハ、之ニ因リテ生シタル損害ヲ賠償スル責ニ任ス 」

とあるので、法理論上からは損害賠償請求は可能です。しかし私が知る限り、鉄道自殺をした者の遺族に対して、鉄道会社が損害賠償請求を実際におこなったという話を聞いたことがありません。

多分巨額過ぎて遺族には支払い能力が無いからかも知れません。

飛行機の場合も滑走路の閉鎖を招いた結果責任に対して、損害賠償請求をした / された例を知りませんし、それに関する仕組みについてはありません。

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