欠陥ビルの倒壊
ニュージーランド政府の発表によれば地震による死者は 100 人を超え、行方不明者は200 名以上といわれている。キングス英会話学校 ( King's Education )の入っていた ビルは地震で倒壊したものの、奇妙なことに隣の ビルは建物が崩れた気配もない。
写真をよく見てほしい。
さらに言えば阪神淡路大震災の被害現場を見た経験からすれば、英会話学校の倒壊現場では鉄骨が少ないように感じる。地震の専門家によれば ニュージーランドは免震構造に関する学問が進んでいる国だそうだが、学問と鉄骨不足の欠陥工事とは直接の関係はない。
日本の地震専門家がそのことを指摘しないのは不思議でならない。
英会話学校
ニュージーランドや オーストラリアを訪れた人は、コックニー ( Cockney ) 訛 ( なま ) り というのか (?)、強い訛りの英語を聞いたはずである。 コックニー 訛りとは ロンドンの下町 ( イーストエンド ) に住む下層労働者階級の使う言葉である。
アメリカは長年 イギリスの流刑地としての役目を果たし、独立戦争( 1775~1783 年 ) までは 、毎年多数の囚人が イギリスから送り込まれた。独立戦争の結果 イギリスは流刑地を失い、国内に囚人があふれたので、解決策として クック船長により 1770 年に発見された オーストラリアを流刑地に選んだ。
1788 年の最初の流刑船団 11 隻には、流刑囚 780 名と海兵隊員とその家族、職がない下層労働者が同行した。流刑が 1868 年に停止されるまで、16 万人の囚人が流刑されたが、 オーストラリアは 囚人 ( 犯罪者 ) と下層労働者階級により建国された国である。
ニュージーランドも、ロンドンの植民会社が かき集めた下層労働者の移民で始まったため、彼等の言葉の 訛りが使用されるようになった。
その国へ英語を習いに行くのは、あたかも 日本語を習うのに 、失礼な表現をお許し頂くと 東北弁や鹿児島弁を習うようなものである 。
ニュージーランドでは エイ を アイ と発音するので、たとえば オーカイ とは O K のこと、ツダイ とは TODAY のこと、アイ ・ エヌ ・ アイ とは A N A ( 全日空 ) のこと、アイト とは数字の 8 であり、バイカリー とは BAKERY のことである。
アメリカ英語の発音に親しんだ日本人は、 ニュージーランド弁 に慣れるまで多少は苦労する。
« 税金が戻ってきた | トップページ | 呆れた身元確認の遅れ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント