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2011年3月12日 (土)

二度も地震に遭った話

今回の東北地方の巨大地震・津波により亡くなられた方々、および被害を受けられた方々に、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

Natorishi

写真は津波で流された飛行機や車、宮城県・名取市。

英国 BBC テレビが去年 12 月 17 日に放送したお笑い クイズ番組 「 Q I 」 の中で、広島と長崎で 二度原爆に遭った故 ・ 山口彊さん( 93 才 )のことを、「 世界一、運の悪い男 」 と笑いものにし、日本政府から抗議されて謝罪した出来事がありました。

そういう意味からすれば私も平成元年 ( 1989 年 ) の サンフランシスコ 地震と、平成 7 年 ( 1995 年 ) に起きた阪神淡路大震災の 2 度も大地震に遭遇したことがある、 「 運の悪い男 」 でした。

その私が皆さんに アドバイスをするとすれば、

1:グラット揺れが来て停電になったら、 まず水の確保 、水道の断水に備えてすぐに飲料水を ヤカン ・ ナベ  などに蓄え、浴槽に水を貯めること。水圧が本管内に残っている間は水が出るが、水道管の破損から泥水になっても、泥はやがて浴槽の底に沈殿するので水は使用できる。

2:携帯電話はもちろん、自宅の固定電話が最初の通話制限により使用できなくなっても、 公衆電話 ( 硬貨使用、カードは停電で ダメ ) が使えること。 自治体 ・ 学校 ・ 救助機関の電話はさらなる通話制限でも使えること。

詳しくは下記の U R L  をお読み下さい。

http://homepage3.nifty.com/yoshihito/sfo.htm

http://homepage3.nifty.com/yoshihito/hanshin-jishin.htm

2011年3月 8日 (火)

呆れた身元確認の遅れ

前回のブログで欠陥ビルの倒壊と書いたところ、一部の読者から 「 欠陥 ビルではない 」

Atochi1

という意見が寄せられた。ではこの写真を よー く 見ていただこう。周囲の ビルが健在なのに、英語学校が入居していた CTV ビル だけが倒壊し、残ったのは右側の エレベーター 塔だけになった現場を---。 これが欠陥 ビルでないとするなら、なぜ倒壊が起きたのか ?。

ニュージーランド ・ クライストチャーチの地震発生から今日で 2 週間になるが、行方不明者 166 人のうちこれまで遺体の身元が確認されたのは、英語学校の日本人学生 1 人を含めて僅か 44 名、率にして 26 パーセントであった。

日本人 28 人のうち、遺体の身元確認ができたのはわずか 1 名で 3.5 パーセント に過ぎないが、その効率の悪さには呆れるほかはない。

日本であればまず遺族に倒壊現場から収容した遺体を見せて、着衣 ・ 容貌 ・ 体型などから、我が娘 ・ 我が息子 「 らしい 」 遺体であると、おおよその見当を付けさせるはずである。

しかし現地の警察は遺族に、 遺体を一切見せようとはしなかった 。たとえば日本から送られてきた歯型が あっても、それを収容した全遺体ひとつ ひとつに当てはめて合致するかどうかを調べ、DNA に関しても多数の遺体から採取した DNA とひとつひとつ確認するという方法であった。

日本の方式であれば前述した 娘 ・ 息子 らしい遺体 と、送られてきた歯型 ・ 採取したDNA ・ 指紋などの照合が容易であり、身元確認作業が効率的なことは言うまでもない。阪神淡路大震災では 6 千人ちかくの犠牲者が出でたが、遺体の身元確認にそれほど時間を要しなかった。

ニュージーランド警察は大規模災害による大量の遺体の身元確認作業に慣れておらず、犯罪捜査における遺体確認の手法を 安易に踏襲した結果である

ちなみに ニュージーランドの全人口は 427 万人であり、大阪府の人口 868 万人 ( 平成 22 年 ) の半分に過ぎない。

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