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2011年3月 8日 (火)

呆れた身元確認の遅れ

前回のブログで欠陥ビルの倒壊と書いたところ、一部の読者から 「 欠陥 ビルではない 」

Atochi1

という意見が寄せられた。ではこの写真を よー く 見ていただこう。周囲の ビルが健在なのに、英語学校が入居していた CTV ビル だけが倒壊し、残ったのは右側の エレベーター 塔だけになった現場を---。 これが欠陥 ビルでないとするなら、なぜ倒壊が起きたのか ?。

ニュージーランド ・ クライストチャーチの地震発生から今日で 2 週間になるが、行方不明者 166 人のうちこれまで遺体の身元が確認されたのは、英語学校の日本人学生 1 人を含めて僅か 44 名、率にして 26 パーセントであった。

日本人 28 人のうち、遺体の身元確認ができたのはわずか 1 名で 3.5 パーセント に過ぎないが、その効率の悪さには呆れるほかはない。

日本であればまず遺族に倒壊現場から収容した遺体を見せて、着衣 ・ 容貌 ・ 体型などから、我が娘 ・ 我が息子 「 らしい 」 遺体であると、おおよその見当を付けさせるはずである。

しかし現地の警察は遺族に、 遺体を一切見せようとはしなかった 。たとえば日本から送られてきた歯型が あっても、それを収容した全遺体ひとつ ひとつに当てはめて合致するかどうかを調べ、DNA に関しても多数の遺体から採取した DNA とひとつひとつ確認するという方法であった。

日本の方式であれば前述した 娘 ・ 息子 らしい遺体 と、送られてきた歯型 ・ 採取したDNA ・ 指紋などの照合が容易であり、身元確認作業が効率的なことは言うまでもない。阪神淡路大震災では 6 千人ちかくの犠牲者が出でたが、遺体の身元確認にそれほど時間を要しなかった。

ニュージーランド警察は大規模災害による大量の遺体の身元確認作業に慣れておらず、犯罪捜査における遺体確認の手法を 安易に踏襲した結果である

ちなみに ニュージーランドの全人口は 427 万人であり、大阪府の人口 868 万人 ( 平成 22 年 ) の半分に過ぎない。

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