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2012年1月 2日 (月)

年末年始、雑感

新年おめでとうございます。

元日や冥土の旅の 一里塚、めでたくもありめでたくもなし、という 一休禅師の言葉がありますが、今年は私も 79 才、数え年の 80 才になる 予定であり、こんなに長生きするとは夢にも思いませんでした。

この年齢になると級友の 三分の一 は すでにこの世を去り、 散る桜、残る桜も散る桜 の境地にありますが、糖尿病の薬を飲みながら、あと 1~2 年で ブログの更新も途絶するのではないかと思っております。

ところで私は生来音痴のために、カラオケの持ち歌といえば千昌夫の 「 北国の春 」 と軍歌しかなく、そのため 「 NHK の紅白歌合戦 」  など、何十年も見たことがありませんでした。

大晦日の夜は、 7 時 15 分過ぎから NHK の紅白歌合戦を見る老妻とは、見る テレビの番組が異なるために、さっさと自分の書斎に避難し、見たい テレビ番組が無いので図書館から借りて来た本を静かに読むことにしました。

結局私はいつものように 10 時半に寝たもの、老妻は行く年来る年の テレビ番組をみて 12 時半に寝たとのことでした。

元日の夜は ウイーンフィル ・ オーケストラの  ニューイヤー ・  コンサートの生中継を 「 聴く 」 のではなく  見ました が、興味の焦点は  オーケストラに女性音楽士が何人いるかでした。

Harpist

古くから ヨーロッパの宮廷では、料理の給仕人や音楽士は男性のする仕事とされてきましたが、宮廷音楽士の流れを汲む ウイーン ・ フィルハーモニー ・ オーケストラは、長年女性差別や人種差別意識が強く、女性や白人以外の音楽家を拒否してきました。

近年になってその差別性を厳しく指摘された結果、2001 年 1 月に有色人種では初めて小澤征爾に、ニューイヤー ・ コンサートの指揮棒を振らせ、その後国立歌劇場の音楽監督に任命しました。

Cherist

私が見た限り女性音楽士の最多は去年の 3 人でしたが、今年は ハーピスト と チェリストの 2 名でした。それと共に、かつては白人一色でした  ウイーン少年合唱団の中にも 、アフリカ系の少年が今回は少なくとも 2 名、アジア系の少年も数名いたので、 天使の歌声 の構成 メンバーにも、人種差別に対する変化の波が押し寄せたことが分かりました。

1 月 2 日は午前 8 時に出発する、箱根駅伝の テレビ中継を見ないと正月になった気がしないので、正月の朝寝をせずに起きましたが、駅伝の実況中継をときどき見ながらこれを書きました。

駅伝の中継が終りしだい、近くの神社に初詣に行き、 来世では 良縁に恵まれますように お願いすることにしよう---っと。

皆様にとって、今年が良い年でありますように願っております !。

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コメント

今年も更新を楽しみにしています

明けましておめでとう御座います
災厄続きでいささか憂鬱ではありますが
本年こそ良い年になれば、と思っております
散る桜などと言わず満開の華をいつまでも咲かして頂ければ幸いです
お体に留意して頑張ってください

久しぶりにコメントをさせていただきます。

若干、誤解があるようなので、ご説明させていただきますが、現在、ウィーンフィルの入団試験はブラインド方式で行っているため、奏者の性別、国籍などはわかりません。実力があれば、入団できる仕組みに改められています。

その結果、現在、女性のコンサートマスターも誕生しています。

また、ニューイヤーコンサートは、団員が全員参加する訳ではありませんので、年によってメンバーが変わることになります。

オレにも言わせてほしい。

ヨーロッパには 11 世紀から ギルド ( 特権的同業者組合 ) が存在したが、 音楽士についても例外ではなかった。 弟子は親方について音楽を長年習い、しかも親方の持つ楽器を高値で購入させられた。

他の楽器屋で買う場合にも親方が指定した店でしか買えなかったが、親方が加入する音楽士の ギルドと楽器屋の ギルドが、互いに密接な関係にあったからだ。

今はどうか知らないが、ウイーンフィルも団員から指導を受けたことが音楽士の採用の条件であり、楽器も オーストリア製の楽器に限られていたが、 「音」 を大切にするからだといわれていた。

ウイーンフィルが ブラインド方式で団員を試験し、採用するとは進歩したものだが、楽器についての ブラインド テストで面白い結果がある。

パリ大学などの仏米研究 チームが米科学 アカデミーに発表した ニュースによれば、

2010 年に米国で開かれた有名な 「インディアナポリス国際 バイオリンコンクール」 の際にある実験が行われ、21 名が参加した。

バイオリンの最高峰 「 ストラディバリウス 」 などの名器 3 丁と現代の高級 バイオリン 3 丁を、プロ奏者 21 人に目隠ししてこれら名器 3 丁とを弾き比べてもらったところ、13 人が現代の バイオリンの方が好ましいと評価した。

13 人の中には コンクールの受賞者や、審査員も含まれていたが、 つまり 「音」 には先入観が大きな影響を与えることの証拠だ。 ウイーンフィルの 「音」 も--- 。

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