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2012年2月15日 (水)

自分チョコ

昭和 32 年 ( 1957 年 ) 当時 バレンタインという名前を聞いたことがあったが、現在のようにように、「 チョコレート 」 を、しかも 「 女性が男性に送る 」 社会習慣 (?) など日本には存在しなかった。

その後流行するようになったのは、チョコレート業者の巧みな宣伝に、女性たちが乗せられた証拠である。同じように昭和 50 年 ( 1975 年 ) 頃までは、例の 「巻き寿司」 を節分の日に恵方を向いてかぶりつく習慣 (?) も存在しなかった。これも寿司屋の宣伝が功を奏したからである。

昭和 32 年 ( 1957 年 ) の 1 月に渡米して アメリカ海軍飛行学校に入学して 2 年間学んだが、 その当時 バレンタインの日に仲間の アメリカ人が、恋人から贈り物を貰った話など聞いたことがなかった。

話を チョコレートの件に戻すと、どこの航空会社でも 「 飛び職 」 である  ヒラ の パイロットや C A ( キャビン ・ アテンダント ) には専用の事務机や椅子などはなく、出社しても スタンバイ ・ ルーム( 待機室 ) 以外には座る場所もない。

管理職や 役付き パイロット、C A になると、初めて自分の机が与えられる。

Mailbox

一般の パイロットに与えられるのが、 メール ・ ボックス ( Mail Box 、郵便箱 ) と呼ばれる上の写真にある個人用の引き出しと、着替えに必要な ロッカーだけである。

バレンタインの日が近くなると若い独身の副操縦士などは、 C A ( キャビン ・ アテンダント ) から愛を込めて送られた高価な チョコレートが、 メール ・ ボックスに入り切れないほど届くというのに、女性に モテタ ことがない私などは、 C A から バレンタイン ・ チョコなど一度ももらったことがなかった。
 
子供がまだ小さい頃に 「 パパは会社で バレンタイン ・ チョコを貰わないの? 」 と聞かれて返事に困ったが、女性に モテナイからくれる人がいないとも言えず、その翌年から毎年自費で バレンタイン ・ チョコを購入し、女性から貰ったふりをして自宅に持ち帰ることにした。

退職後の最初の バレンタインの日に老妻から チョコレートをもらったが、「 プレゼントしてくれる人は、もう 私しかいないわね 」 といわれた。

Zero_2

昨日も老妻から糖尿病用に糖類 ゼロ の チョコを貰ったが、栃木県の山奥で採れた 「 芋娘 」 と一緒になってから、今年で 52 年目になる。

Roufuufu

2012年2月 5日 (日)

ANA 機、しりもちをつく

報道によれば仙台空港で ANA の エアバス 320 型機が着陸の際に、着地点が当初の予想よりも滑走路の奥になりそうだと機長 (46) が判断、着陸をやり直すことにした。

いったん接地した後に再上昇したが、同省によると、この際、機首が上がりすぎて、尾部を滑走路にぶつけたという。 その際に機体後部下面にに長さ 4 メートルの傷ができたとのことである。

Oaklandcalif

上の写真は サンフランシスコの対岸にある オークランド国際空港の滑走路 29 ( 磁方位 290 度 ) であるが、一般に小型  ジェット機の場合の着地点は着陸側の滑走路末端から 1,000 フィート ( 330 メートル )、上の写真で太い 2 本の白い印、俗に下駄 ( げた、 の歯 ) と呼ばれる マーキング ( 標識 ) の位置を着地目標にし、その前後  プラス ・ マイナス 500 フィート ( 150 メートル ) の マーキング範囲内に主車輪を接地させるように決められている。

機内に乗客通路が 2 本ある広胴 ジェット機 ( Wide Body Jet ) の場合は、着陸側の滑走路末端上を高度 50 フィート ( 15 メートル ) で主車輪を通過させる件は同じでも、着地点は小型 ジェット機よりも 500 フィート ( 150 メートル ) 奥に入った所を着地点にする

今回のように着地点がオーバー ( 行き過ぎた ) した場合には、着陸をやり直すのが機長として取るべき正しい方法であるが、その際の離陸姿勢にする機首の上げ方 ( ローテイション、Rotation ) の角速度 ( 度 / 秒 ) 、あるいは ピッチ ・ アップの機首角度 )  が過大になった以外は---。

900ertailskid

上の写真は B-737-900 型機であるが、着陸 ・ 離陸の際に機体後部下面を滑走路に接触させる インシデント ( Incident 、出来事 ) は ままあることで、多くの飛行機、ボーイング B-767-300、B-777-300 、エアバス A-340 などの胴体の長い機体には テイル ・ スキッド ( Tail Skid ) と称する、車の バンパー のような役目をする装置がある。

これは車輪と連動して格納 ・ 突出し、離着陸時に起きる可能性がある滑走路面と、機体尾部下面との接触時の損傷を軽減する役目をしている。

Tailskid767

参考までに 1985 年に起きた  JAL の御巣鷹山事故 ( 死者 520 名 ) の事故機は、その 7 年前に大阪伊丹空港で 着陸の際に しりもちをつく事故を起こしたが、その際の手抜き修理が原因で、機体後部にある客室内部の気圧を保つ 圧力隔壁 ( Pressure Bulkhead ) の構造材に徐々に 亀裂が発生した。

8 月 12 日のお盆の帰省客で満席の羽田発 大阪行きの飛行中に、運悪く それが 一挙に破壊して 全油圧系統を失う大事故の原因となった。

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