お迎えが近づいた
11 月 20 日のこと、散歩中に突然頭が フラフラして右足が前に進まなくなり引きずるようになった。 脳をやられたと判断し 、救急車を呼ぶ前に公園の ベンチに腰を掛けて他の部位にも障害が起きたかどうか調べることにした。
指先を含む両手、左足の運動機能、片眼ずつの視野障害、イロハを発音して言語障害の有無を調べたが全て正常であった。 15 分ほど休んでいると頭の フラフラが消えたので右足の動きを調べると正常に歩けるようになった。
家まで徒歩で 30 分の距離であったが、念のために タクシーを呼んで帰宅した。 なにか前途に不吉な予感がしたので、翌日 ( 21 日 ) に更新予定の随筆集への 「 ワイロと汚職 」 を前日に アップロードした。
翌 21 日に総合病院の脳神経外科ではなく、手術件数の多い大阪府にある 脳専門の 「 O O 脳神経外科病院 」 に 1 人で行き受診したが、付き添いと 2 人で来る患者が多かった。
C T、MR I、心電図、エコー検査の結果からは脳梗塞の痕跡は見られず、診断は 「 一過性脳虚血発作 」 であったが、より重大な脳梗塞 再発の可能性 があるので即入院させられた。 さらに MR I の画像から今回の虚血発作とは無関係であるが、右脳底動脈に狭窄部分 があることも判明したが、 これが私にとって 最大の収穫 であった。
参考のために C T と MR I 画像を全て C D-R に コピーしてもらい ( 代金 1,500 円 ) 退院時にもらったものの一部が下記である。
ここが詰まると命取りになるといわれたが、心臓の血管治療でするように カテーテルを股の付け根付近の血管から挿入して、狭窄部分を バルーン ( 風船 ) で広げる方法はできないのかと質問したところ、重大な後遺症をもたらす脳梗塞や脳出血などの合併症を生ずる危険性があるので、現状ではできないとのことであった。
そのため内科的治療をおこなうことになり、血を固まりにくくして血栓ができるのを抑え、血管を拡げて血液の流れを良くする薬、コレステロール値を下げる薬を飲み続けることにして、 6 日後の 11 月 27 日に退院帰宅した。
今回は幸いなことに何の後遺症も無かったが、男性の平均寿命である 79.5 才を丁度過ぎ、あと 5 ヶ月で 80 才になるが、 かねて予想したとおり 「 お迎え」 が 角のあたり ( Just around the Corner ) まで来たようである。
最後の一撃 が来る前に、 死に支度を急がないと---。
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