腰なわ 対 足鎖り
1 月 7 日午後 2 時 15 分ごろ、川崎市川崎区宮前町の横浜地検川崎支部で、集団強姦 ( ごうかん ) や強盗などの容疑で逮捕、送検された無職杉本裕太容疑者 ( 20 ) が弁護士との接見中に逃走した。
地検川崎支部には逃走防止措置が施された接見室がなく、最上階の 6 階にある取調室が接見場所となった。県警留置管理課の 50 代の男性巡査部長と検察事務官が立ち会ったが、 ドアは施錠されていなかった 。手錠は外され、腰に巻いた縄の端を巡査部長が持っていた。
杉本容疑者が 一度 トイレに行った際に巡査部長が腰縄を結び直したが、取調室に戻った後に杉本容疑者が 「腰縄がゆるんでいる」 と巡査部長に伝えた。 巡査部長が杉本容疑者を壁際に立たせて背後から結び目を確認しようとたところ、杉本容疑者が腰縄をすり抜けるように足元に下ろして ドア から逃走。階段で 1 階まで駆け下りて逃走した。
県警は県内全域に緊急配備を敷き行方を捜索。警官約 4 千人に増員して対応したが、 2 日後に杉本容疑者を発見し逮捕した。捜索に要した車両は延べ 800 輛、費用は 2 億円といわれている。
江戸時代さながらの腰縄 が緩んだ隙に犯人に逃げられたそうだが、日本の警察は取り調べや護送の際になぜなぜ 「 足鎖 」 (Leg Chain ) を使用しないのか、理解に苦しむ。
接見の際に写真の 「足鎖」 や 「 鎖付き鉄球 」 ( Ball and Chain )を足に装着していたら、杉本容疑者の逃亡は防げたはずである。少しはアメリカの犯罪容疑者や囚人に対する 「 拘束具 」 を見習ったらどうか?。
報道によれば地検の川崎支部を初め全国の地検支部で、専用の接見室のあるところは 30 パーセントしかないそうだが、逃走防止の爲の部屋の改装よりも遙かに経済的である。
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