最新の F I F A の ランキングによれば、 1 次 リーグ 「 C 組 」 の ランキングは以下の通りであった。
コロンビア 8 位
ギリシャ 12 位
コートジボアール 23 位
日本 46 位
試合開始前の マスコミの解説では、日本が ベスト 8 の試合に残るなどと持ち上げる人までいて、視聴者をその気にさせたが、初戦の コートジボアールとの試合を前に テレビで日本の 「敗戦」 を予想したのは、日本の元 サッカー選手、メキシコ五輪の得点王で、日本サッカー協会の元副会長の釜本邦茂氏だけであった。それによれば、
「 私は悲観論者ではないが、 予選 リーグ敗退の可能性は高い 。テレビの解説者は楽々突破とか 言っているが、どこから勝ち点 5 を取るのか教えてほしい。W杯はそんなに簡単なものじゃない 」
老害といわれる釜本氏を褒めるつもりはないが、勝敗の予想に不可欠な 「戦力に対する適正な分析・評価」 が欠落したままで、 「 希望的観測 ・ 根拠に基づかない期待感 」 だけが独走していたことを私は指摘する。
実例を挙げると読売新聞が 2014 年 5 月 28 日付で、 「 4 強 夢じゃない」 との見出しを書けば、 毎日新聞も 5 月 13 日付で 蹴鞠 ( けまり ) の伝統と サッカーを重ね合わせ、ここは過去最高のベスト 8 以上に入って、秋津島 ( あきつしま、日本の古名 ) に帰るという離れわざを期待しようと書き、いずれも予選突破は当然と言わんばかりであった。
日本が支払う 400 億円ともわれる テレビの放映権料の元を取るためか、テレビの スポーツ番組などでも、楽々突破できるかのような物言いばかりであった、コートジボアール戦に負けるまでは---だ。
1998 年の フランス大会以降、W杯で初戦を落とした国の 1 次 リーグ突破の可能性は、 8・7 % を切るといわれている。
この状況下で更に 勝ち点 3 以上 を稼ぐために F I FA ランキング 12 位の ギリシャ に勝ち、 8 位の コロンビア に引き分け以上して 2 次 リーグに進んでもらいたいものだが、その可能性は 46 位の日本 にとって低いといわざるをえない。
青い ユニフォームだけは日本で売れに売れたが、試合の方は 「 出ると負け 」 の結果にならなければ良いが--。
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