らくらくホン
ある日老妻が老人用携帯電話器の NTT ドコモ の 「 らくらく ホン 」 を コンクリートの床に落としたため、液晶画面に黒い スジが何本か入るようになった。家電量販店の携帯電話売り場に聞きに行くと、液晶に ヒビ が入ったのでやがて液晶画面が読めなくなるとのことであった。
しがない年金生活業 を営む我が家で、四万円以上の買い物をするのは苦しいので、壊れるまで 「 らくらく ホン 」 を使い続けることにした。
7 月下旬に老妻が右足の肉離れを起こしたので、毎日鍼灸院に通うべく私が車で送り迎えをしたが、その間私の携帯電話を老妻に持たせて連絡させることにした。
9 月になると足が回復して車の ブレーキが踏めるようになったので、一人で通院できるようになった。そこで故障した 「 らくらく ホン 」 の代わりを買うことにしたが、最近は ガラパゴス携帯電話よりも スマートホン の時代なので、76 歳の老妻にも 「 らくらく スマートフォン 」 を購入しようと思った。
しかし 7 年間携帯電話を持ちながら未だに メールを 一度も送れない機械音痴 (?) と、40 年以上 オートマ車に乗りながら 坂道発進が今も苦手で、回り道をしても坂道発進の無い道を走り、バック での車庫入れも左側 ( つまり ハンドル を左に回しながらのバックで車庫入れ ) はできるが、右側からの車庫入れはできない老妻には、 「 らくらく スマートフォン 」 の使用は技術的に無理と判断した。
さらに 9 月12 日から新型の 「 らくらく ホン 8 」 が発売予定であるが、メールの送受信もできない老妻に高機能の携帯電話は 「 ネコに小判 」 なので、 「 らくらく ホン、ベーシック 3 」 という、老妻の能力に適した機種を購入することにした。
負け惜しみの強い老妻は 「 やればできる 」 と言うだけで 7 年間 メール の送受信をせずに過ごしてきたが、私の所に 「 お迎えが来る 」 予定の今年中か遅くとも来年末までに メールを送れるようになるかどうか、はなはだ疑問である。
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