素直に同情心が湧かない二人
外務省の海外安全 ホームページによれば、シリア全土については安全の 4 段階中最も危険な 「待避勧告」 が出ていた 。
商売のために危険を承知で そこに出かけて行きつかまり、身代金 240 億円が支払われなかったために 一人は首を切られて殺害され、他の一人は女性 テロリスト死刑囚との人質解放の条件にされている。
1 : 殺された湯川遥菜さんについて、
2000 年ごろから 2005 年まで千葉市美浜区で サバイバルゲーム関係の商品を店舗と ネットショップで販売する 「 ミリタリーショップ 」 を経営していたが、商売に失敗し借金を抱えて夜逃げをしたといわれている。
彼の父親に借金を返済してもらったが、2008 年に自殺を図り局部を切断した。妻に発見され 一命をとりとめたが、その後名前を 「正行」 から 女性らしい 「遙菜」 ( はるな ) に変更した 。妻は 二年後に肺ガンで死亡した。
その後人生の再出発を図るため東京都江東区に民間軍事会社 P M C ( Private Military Company ) を設立し、自らを C E O ( chief executive officer、最高経営責任者 ) と名乗ったが、実体は ネット上にのみ存在する会社であった。
民間軍事会社とは戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站 ( へいたん、物資補給 ・ 整備 ) などの軍事的 サービスを行う企業であり、新しい形態の傭兵組織であるが、彼自身経験が無かったために経験を積むために紛争地帯に出入りした。
湯川さんの安否を気遣う友人たちは、彼が自分探しの旅に出たのだろう、と語る。昨年 4 月 湯川さんは、 ブログにこうつづっている。
「 残りの人生で多くの人を救いたい。僕は 2008 年頃から何度も絶望や死に直面している。今考えると死なずに救われてきたのは、歴史的偉業を成し遂げる使命が有るのだと考えざるをえない」。 彼のこの言葉に違和感を感じるのは私だけであろうか?。
手錠を掛けられた後藤さんが持つ写真の左半分には、湯川さんの切断された首が遺体の上に置かれている。
インターネットによる、湯川さんに関する投稿を掲載すると、
1. 英語があまりしゃべれない。
2. 体がぷよぷよで軍人ぽくない。
3. 仕事で来てるはずなのにその仕事の形跡が全くない。
4. スパイなのに普通の スマートフォンしか持ってない。
5. 銃を持ってるけど何故か弾が入ってなかった。
6. 「民間軍事会社 P M C C E O 」 ( 民間軍事会社、最高責任者 )とかいう名刺を平気 で配る。
7. 解放を願うはずの日本から、何故か不利になる情報が大量に送信されてくる。
8. 身体検査したら男性にあるはずのものがない。
9. 戦闘中に迷子になって、間違えて自分から I S ( イスラム 国 ) の部隊に合流してしまった。
2 : 後藤健二さんについて、
2014年 「 8月に イスラム国に拘束された知人を救出するために、中東に向かう」と家族に告げ、10月22日頃に日本を出国した。知人とはいうまでもなく湯川遙菜さんのことである。
後藤健二さんは映像通信会社 インデペンデント ・ プレスを設立し、アフリカや中東などの紛争地帯の取材に携わてきたが、今回の出発に当たり、彼が残した最後のメッセージが下記にある。
2014年11月1日頃に 「 シリアに同行した ガイドに裏切られ、武装 グループに拘束された」 と トルコの知人に電話連絡があった。この数日後に イスラム国の関係者を名乗る人物から数十億円の身代金を要求する メールが家族に届いた。
2015 年 1 月 20 日になり、イスラム国が日本国民と日本政府に向けた ビデオに湯川遥菜さんと共に人質として登場し、イスラム国の男性が 「72 時間以内に 2 億 ドルの身代金の支払いがないと両人質を殺害する」 と述べた。
11 月 23 日、後藤さんの生母 ( 健二さん幼少時に離婚 ) が外人記者 クラブで記者会見を行ったが、配布された声明文以外の、事件とは無関係な反原発や、憲法九条等の政治的主張もおこなった。
場所がらもわきまえない主義主張の宣伝には、外人記者からも非難の声が出た。
;
最近健二さんの嫁に次女が生まれたことを、健二さん一家とは付き合いのなかった生母の石堂順子氏は知らずにいたが、育ての親を差し置いて、自分が生んだ 47 歳の息子の一大事とばかりに しゃしゃり出たものであった 。
彼女は社団法人 P. B. J.、 ピース ビーンズ ジャパン ( Peace Beans Japan 、東京都 小金井市 ) の理事長として、4 年前から心の健康 ・ 無縁社会の解消 ・ 弱者の救済 ・ カラオケ に取り組んでいるはずであるが、「 生みの親より育ての親 」 という ことわざも知らないようで、記者会見の対応に疑問を感じた。
« クリスマスイブの感想 | トップページ | 危険な11分間、台湾の飛行機墜落事故 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント