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2015年5月16日 (土)

紫雲丸について

 

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今から丁度 60 年前の昭和 30 年 ( 1955 年 )の 5 月 11 日のこと、香川県高松港から岡山県の宇野港に向かっていた旧国鉄の宇高連絡船 「 紫雲丸 」 が高松市沖で船と衝突し沈没、乗客が死亡した海難事故が起きた。

事故はその日の早朝に起きたが、 「 紫雲丸 」は上り 「8便」 として高松港出港から約 15 分後に、濃霧の中で岡山県宇野港から高松港に向かっていた同じ旧国鉄の宇高連絡船の  下り 「 153 便 」 の大型貨車 運航船 の 「 第 3 宇高丸 」 1,282 トンと衝突し沈没した。

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その結果乗客 168 名が死亡したが、その中には修学旅行中の島根、広島、愛媛、高知 4 県 4 校の小中学校の生徒 100 名が含まれていた。

紫雲丸の中村正雄船長は当時の船員法 12 条に定められた 「 船長の最後去船義務 」 に従い、沈み行く船の ブリッジ ( 船橋 ) に最後まで留まって船と運命を共にした。

http://good-old-days.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-618b.html

紫雲丸は昭和 22 年 ( 1947 年 ) 7 月に竣工した 1,450 トンの船で旅客定員 1,500 名、そのうち 1 等 20 名 ・ 2 等 167 名 ・ 3 等 1,313 名であった。

 

[ 紫雲丸事故の生存者 ]

 

我が家の老妻には 20 年来の友人 グループ があり、その中に  「 H 」  さんもいて、泊まりがけの グループ旅行に行ったりしていたが、二ヶ月間入院の末に心不全で今年の 5 月に急に亡くなった。

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通夜と葬儀に参列した老妻によると、生前の 「 H 」 さんからその話を聞いたことがなかったが、実は小学  6 年生の時に修学旅行で紫雲丸の事故に遭遇し、必死に泳いで助かった  「事故の生き残り」 であったという話を聞いてきた。

海難事故で 「 H 」 さんが通学していた広島県にある離島の小学校の 6 年生 97名中 生徒 22 名 ( 死亡率 23 % )、先生 3 名が亡くなったとのことであったが、「 H 」 さんが病死したのは紫雲丸事故から丁度 60 年目の奇しくも 同月同日 ( 5 月 11 日 )であった。

故郷から葬儀に訪れた親戚の人によれば、紫雲丸の事故で亡くなった小学校の仲良しだった同級生が、  「 H 」  さんを迎えに来たのに違いないとのことであった。 ( 合掌 )

この事故について生徒の溺死者 ( 女児 81 名、男児 19 名 ) がでたことを教訓にして、全国の 小  ・  中学校に水泳 プールを設置し水泳訓練をする動きが始まり、旧国鉄の連絡船に代わり 本州 ・ 四国連絡橋の架橋運動が盛んになる契機となった。

2015年5月10日 (日)

機内での出産

国内線の場合はすぐに最寄りの空港に着陸できるため機内での出産は滅多にないが、国際線の機内では世界中で年に数回機内での出産が報告されている。

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ところで今日 ( 2015 年 5 月 10 日 )  午後 0 時 50 分ごろ、成田空港から北東に約 565 キロの太平洋上を飛行中の カナダ  カルガリー  発 成田行きの エア ・ カナダ 9 便( ボーイング 767 型機 ) が、機内で乗客が出産したとして医療上の緊急事態 ( Medical Emergency ) を宣言し、約 1 時間後に同空港に着陸した。

産気付いた妊婦 ( 22 歳 ) は機内での ドクター  ・  コール ( Doctor call 、医者探し ) に応じた乗客である 3 名の医師の手当てにより無事に機内で女児を出産したが、妊娠の何週で出産したかは 報じられていない。

ちなみに ANA の場合、出産予定日から 28 日以内に搭乗の場合は  「 航空旅行の適否 」 に関する医師の診断書が必要であるが 、特に搭乗を「 避けるべき時期 」については明示されていない。

なお国際線の場合、航空会社によっては妊娠 35 週からは搭乗不可の会社、あるいは出産予定日近くになると 「 産婦人科医の付き添い 」 を求められる場合もあるので、予約の段階で必ず確認が必要である。

[ 国籍の血統主義と、出生地主義 ]

今回は公海上を飛ぶ カナダ機内で カナダ人が出産したため、子供は カナダ国籍であるが、もし仮に日本人女性が エア ・ カナダ機に乗り、カルガリー から成田に向かう ルート上にある米国領の アラスカ上空で出産したとすると、生まれた子供は日本 ・ カナダ ・ アメリカの 多重国籍を取得することになる

ちなみに 二重国籍を認める国は、イギリス ・ アメリカ ・ カナダをはじめ世界には数多くあり、ブラジルのように国籍離脱を認めない国も存在する。

出生地主義 ( 属地主義  ) をとる アメリカで出産すれば 子供は自動的に アメリカ国籍がもらえるため、大きな腹を抱えた中国人妊婦が ハワイや アメリカ本土に押し寄せ、安い ホテルや民家に 1 ~ 2 ヶ月間下宿しては病院で出産しているが、現地の ブローカー の逮捕が報じられた。

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なお海外旅行保険では、「妊娠 ・ 出産 ・早産 ・流産およびこれらにもとづく病気が原因により生じた費用は、保険金の支払い対象とならない 」  と記載されているので、妊婦は要注意である。

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