台湾の粉塵爆発
台湾 ・ 新北市 ( New Taipei City ) の テーマパーク 「 八仙水上楽園 ( Formosa Fun Coast ) 」 で、6 月 27 日夜に爆発が起き、イベント来場者らが火の玉にのみ込まれた。
事故原因は会場における音楽 イベントの際に、観客らに吹き付けた黄色の粉が突然引火爆発したが、来場者が水着など薄着だったことから、大勢の人々が重度の 「 やけど 」 を負う惨事となった。
当局が 28 日に発表したところによると、負傷者は 500 人前後であり、このうち約 200 人は重傷とされる。保健当局は、負傷者の具体的な年齢はまだ不明であるものの、ほぼ全員が 「 20 代 以下 」 との見解を示した。
台湾の消防当局は、 28 個もの噴射装置を使って、客に向かって、色の付いた粉を大量に吹きかける演出が行われていたことから、粉塵爆発 ( ふんじんばくはつ ) の疑いで調査している 。現場の写真が下記にある。
https://www.youtube.com/watch?v=Ldsn_OB91bU
私の年代の者であれば 「 粉塵爆発、Dust explosion 」 という言葉を聞けば、直ぐに炭鉱での爆発事故を思い出す。
粉塵爆発が起こる原因とは、ある濃度の可燃性の粉塵が大気などの気体中に浮遊した状態でいる際に、火気により引火して爆発を起こす現象である。
粉塵の種類としては石炭 ・ 無機化合物 ( 例えば 硫黄 ) ・ 金属 ( 例えば アルミニウム ) ・ 化学合成品 ( 例えば プラスティック ) ・ 農産加工品 ( 例えば デンプン ) などがある。
今回の事故では、一説によれば コーン ・ スターチ ( Corn starch )、とうもろこしの粉 ( でんぷん ) と黄色い染料を混ぜた粉末を、会場で 28 個の噴射装置を使用し大量に噴射したため、微粒子の引火爆発に適した空気密度になり、タバコ の火か何かの火気に引火したものと推測される。
なお粉塵爆発は密閉された空間に限らず、開放された空間でも微粒子を取り巻く粉末密度 ( 濃過ぎても薄くても ダメ ) ・ 粉末の粒子の直径 ・ 微粒子を取り巻く空気密度などにより爆発が起きる。
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