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2016年3月29日 (火)

事故原因の推測

3月26日午後4時20分頃、大阪府八尾市の八尾空港で、小型飛行機が滑走路付近に墜落炎上 し、機内にいた男性4人の死亡が確認された。当日は好天であり風も弱く、気象の点からは全く問題は無かった。写真は事故機。

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八尾空港事務所によれば、同機は4人乗りの単発プロペラ機 「 ムーニー式 M20C 」。国土交通省に提出された飛行計画には、機長は同機を所有し自家用操縦士の資格を持つ広島県の西本泰志さん(40歳代)としているが、機長席(左席)に座っていたのは別の自家用操縦士の資格を持つ男性であり、機長は右席に座っていて事故が起きた。

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単純に考えれば左席に座った男性が着陸操作に失敗して、ゴー ・アラウンド( Go around 、着陸復行、着陸を断念して急上昇すること )  した際に、機首を上げすぎて失速 した可能性が高いと思われる。
 
ゴー ・アラウンド の操縦操作としては一般に
 
1、マキシマム・パワー ( エンジン出力を全開 ) に入れ、
2、フラップを 1 段上げる。
3、昇降計が上昇を示したならば、車輪を引き上げる。

Flaps

 
 
[ 原因その 1 ]
 
経験の浅い右席の機長 ( 総飛行時間 80 時間 ) が速度計の モニター ( monitor、監視 )を怠り、過度の機首上げを 直ちに修正 しなかった
 
[ 原因その 2 ]
 
着陸に際 しては車輪を降ろ し、速度を低速にするための フラップ( Flap、主翼の後方にあり下がる翼 )を 一杯に降ろ した着陸形態 ( Landing configuration ) での進入中に、水平尾翼の昇降舵 ( Elevator ) の  トリム ( Trim、釣り合い ) を機首上げ方向に取っていたが、   ゴー ・ アラウンド の際に トリム を巻き戻さずに エンジン に フル ・ パワー  ( 全出力 ) を加えたために、急に機首上げ状態 になって  しまい 失速 した。

Spindia

 
失速すれば 一般に錐 ( キリ ) もみ状態 ( Spin ) に入るが、その状態になると左右どちらかにまず大きく傾き、回転 しながら機首を下に  して墜落する。  次回は スピン  について私の失敗を述べる。
 
[ 自家用操縦士の受験資格j ]
自家用操縦士の受験資格としては、年齢が17歳以上、総飛行時間が40時間以上、10時間以上の単独飛行、出発地点から270㎞以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行、夜間における離陸、着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行 となっている。

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