英語の トラブル ( 続き )
1939 年の ミュージカル 映画 『 オズの魔法使い 』 で、 ジュディ ・ ガーランド (1922~1969 年 ) が歌った主題歌 「 虹の彼方に 」 ( Over the Rainbow ) が、戦後の日本 ( 昭和 20 年代、1945 年 ~1954 年 ) でも流行 し、私も口ずさんだことがあった。この曲は今も演奏されている。
その歌い出 しの文句は
Somewhere over the rainbow way up the high
Somewhere over the rainbow way up the high
参考までに歌詞の日本語訳を記すと、
虹の向こうのどこか 空高くに、
昔 子守歌で聞いた場所があるの。
虹の向こうのどこかでは空は青くて、
強く信じた夢は本当に現実のものとなるのよ。
であった。例によって下記の YouTube 動画 を コピー&ペイスト して、彼女の歌を鑑賞された し。
https://www.youtube.com/watch?v=PSZxmZmBfnU
[ ユー キルミー( You kill me ) の巻 ]
前回述べた S N J という飛行機は 「 ゼロ戦 」 などと同様に、旧式の尾輪式 の飛行機のため、 地上で操縦席に座ると エンジン が前方視界をさえぎるので、誘導路を進む際には左右に機首を振り前方に障害物が無いのを確認 しながら ( つまり S 状に ターン を繰り返 しながら)進むという やっかいな 飛行機であった。
敗戦後の飛行機は上の写真のように、全て機首の下に車輪のある前輪式になり、操縦も楽になった。
S N J の離陸の際には尾輪を ロック し操縦桿を一杯後に引きながら エンジン 出力を最大に して加速 し、風圧により水平尾翼の コントロール が利くようになると 機首を下げて機軸を水平に して加速を続 け、離陸速度に達 したら機首を上げて上昇する飛行機であった。
ここで読者に質問。離陸滑走中に後席の飛行教官から 「 Get nose over 」 と言われたら、操縦訓練生は、
ここで読者に質問。離陸滑走中に後席の飛行教官から 「 Get nose over 」 と言われたら、操縦訓練生は、
1 : 機首を上げる。
2 : 機首を下げる。
2 : 機首を下げる。
いずれが正解か?。
学校英語では上が 「 Over 」、下が 「 Under 」 という認識があり、前述した 「 虹の彼方に、Over the Rainbow 」 からもその認識を裏付けられる。ところが
「1」 を正解と した者は ガッデメ ( God damn it ) の洗礼 を受けることになるが、私の場合は You kill me Yoshi. ( 私の名前 ) ( ヨ シ は 俺を殺す気か ? ) の オマケ が付いた。
つまり N ose over とは N ose down ( 機首を下げろ ) の意味であり、離陸滑走中に離陸速度に達 しないうちに機首を上げ始めたため失速の危険があり、教官が機首を下げろと言ったのに英語に 無知な私 が更に上げようとしたので 彼が 「 わめいた 」 のであった。今考えると、飛行教官も命がけで仕事を していたと思う。
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