編隊飛行の訓練
アクロバット の訓練が終わると、いよいよ初級課程の最後である フォーメイション ・ フライング ( Formation flying、編隊飛行 ) に移行 した。最初は 二機での編隊飛行、それが可能になると 次は 四機での編隊飛行、それに C V ・ Rendezvous ( シーブイ ・ ランデブー )である。
C V とは航空母艦の艦体分類記号 ( hull classification symbol ) のことであり、一部に言われている 「 Carrier vessel 」 の 頭文字 ではない。アメリカ海軍では空母から発艦 した飛行機が編隊集合する ( 編隊を組む ) ことを、 C V ・ Rendezvous ( シーブイ ・ ランデブー ) と呼ぶが、戦術訓練の基礎を中間練習機の SNJ で訓練することになった。
飛行前に飛行教官が私にこう言った。
いいか ヨ シ ( 私の名前 ) 、空中で 接触事故 が起きた場合には、 俺が ベイルアウト ・ ベイルアウト ( Bail out 、機外へ脱出せよ ) と 二 回指示するから直ちに脱出 しろ。 もしお前が脱出に遅れたら、お前を置いて俺は脱出するからな!。
当時の ジェット 戦闘機には火薬の力、もしくは ロケット モター ( rocket motor ) で操縦席ごと 上方に打ち上げる エジェクション ・ シート ( Ejection seat ) が装備されていたが、旧式の S N J にはなかった。
そのため緊急時の脱出をする際には操縦席の風防 ( キャノピー、Canopy ) を開け、座席に身体を固定 していた ベルト ( shoulder harness ) を外 し、操縦席から見て右回りに回るプロペラの後流 ( Slip stream ) を考慮 して、機体の右外側へ ころがり出るのが脱出方法であった。運が悪ければ、水平尾翼に衝突するのを覚悟 して---。
しか し現在では地上における脱出 ( 高度 ゼロ ) でも、パイロット の安全性は確保されている。
下記を コ ピー & ペイスト して地上からの 機体脱出の YouYube 動画 を見られたし。
https://www.youtube.com/watch?v=e-RcMEDLu7Y
編隊飛行の初歩を解説する YouTube 動画 ( 下記を コ ピー & ペイスト し、上から二番目 ) を見られたし。
https://www.youtube.com/watch?v=LnjANxcZyTU
最初は二機の編隊飛行訓練から始まったが、初めて編隊を組むと相手の飛行機 ( リーダー、Leader ) が フラフラ と前後 ・ 上下 ・ 左右に動くので ウイングマン ( Wing man、列機 ) の定位置を守るのに苦労 した。実は リーダー が 一定の針路 ・ 高度 ・ 速力で飛行 しているにもかかわらず、ウイングマンの自分が姿勢を乱 していたのであった。
( C V ・ ランデブー の 動画 )
https://www.youtube.com/watch?v=NkWnXI9GDt8
編隊飛行の要点は リーダー 機の動きを注意深く見守り、予測することの大切さであった。例えば自分の側 ( 内側 ) に編隊が旋回する場合には、 旋回半径が少なくなるので直ぐに エンジン 出力を絞ることが必要であり、逆に自分が旋回の外側になる場合には旋回開始と同時にエンジンの出力を大きく増やすことが必要であった。
特に 4 機編隊の 4 番機になった場合には エンジン 出力の修正幅が大きくなり、フルパワー に入れたり、アイドルパワー に絞ったりと大変であった。
アメリカ海軍の曲技飛行チーム ブルー ・ エンジェルス の デモンストレイション 動画
https://www.youtube.com/watch?v=PyJAZw5cB6k
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