燃料切れで墜落事故
「ラミア ・ ボリビア航空 ( Lamia Airlines ) 」 の チャーター 機が南米 コロンビア 北部 メ デ ジ ン の近くで 11 月 28 日夜に、ブラジル 1 部 リーグ の プロサッカー チーム 「シャ ペ コ エ ン セ 」 の選手 らを含む 7 7 人を乗せた旅客機が墜落 した事故について、30 日に操縦士 と 管制官との交信記録が公表されたが、事故原因は 燃料切れ の可能性が出てきた。
計器飛行方式で飛ぶ場合、目的地までの燃料の他に、天候悪化などに備えて目的地の上空から 代替空港 まで飛行 し、更に着陸の順番待ちなどのために 最低でも 15 分間飛べる だけの 「予備燃料 」 を搭載することになっている。 調べてみると、燃料切れによる墜落事故は他にもあった。
1 : 2005 年 8 月 14 日に ギリシャ で発生 した燃料切れによる事故 。キプロス の新興航空会社である ヘ リ オ ス 航空 ( Helios Airways ) 5 2 2 便、機種は ボーイング 737-300 型機。操縦士が 与圧 システム の異常により酸素欠乏で意識不明 となり、着陸できないまま燃料切れとな り 山間部 の森林に激突 した。死者数は 121 名 ( 全員 )。
2 : 2005 年 8 月 6 日 イタリア の チュニ インター ( TuniInter ) 1153 便が燃料切れで海に不時着水事故 23 名が救助されたが、16 名が死亡 した。原因は 他機種 の 燃料計を誤って装着 したために、搭載燃料を過大に表示 し、飛行中燃料切れとなったが整備員と 機長の ミス。
https://www.youtube.com/watch?v=DqOzfwuEA2s
3: 2001 年 8 月 23 日、カナダの エアトランザット ( Air Transat ) 航空 236 便 エアバス A 300-200 型機、乗客 293 名と乗員 13 名の 306 名が飛行中に燃料漏れが起き、エンジン が停止 したために アゾレス 諸島に滑空状態で着陸 した。着陸後の脱出時に 18 名が負傷、死者は 0
4 : 1990 年 1 月 25 日、コロンビア の ア ビ ア ン カ 航空 ( AVIANCA、Aerovias del Continente Americano ) 52 便 墜落事故。ボーイング 707 型機、悪天候の中で ニューヨーク J F K 空港への 着陸順番待ちで燃料を使 い果 た し、 一度は着陸のための進入をおこなったが着陸をやり直す途中で燃料切 れで ニューヨーク州 ロングアイランド の林に墜落。
https://www.youtube.com/watch?v=W5SdY6zWOpU
燃料切れ による 遭難 が予想された時点で、国際遭難信号 の MAYDAY ( メイデー ) を前置 して 「 緊急事態の宣言 」 をおこない 優先着陸を要求 しなかった ことが事故原因の一つ。
,Mayday Mayday AVIANCA 5 2 declare Emergency due to fuel shortage
とでも言えばよかったのだが、機長は英語の トラブル でそれを しなかった。乗客乗員 149 人中、生存者( 負傷者 )85 人、死亡者は 73 人だった。
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