積雪 の 滑走路
19 日正午前、北海道の 新千歳空港で、秋田発 の 全日空 1831 便 ボンバルディア DHC8 - Q400( 乗客 21 人、乗員 4 人 ) が着陸後に滑走路から外れ、積雪の中で停止 した。
全日空によると、同機は同 11 時 56 分に着陸。滑走路から誘導路に入る際、曲がり切れずに滑走路端で停止 した。乗客は全日空の バス で ターミナルへ 移動。けが人はなかったという。
この影響で、新千歳空港の滑走路 2 本のうち 1 本が閉鎖された。国交省や全日空が詳 しい状況を確認 している。
気象庁によると、空港の正午時点の天候は雪で、滑走路外の積雪は32 センチ。気温は氷点下2・5度、北から風速6・8メートルの風が吹いていたとのことで、風は事故に関係無さそうである。
現時点では 出来事 ( インシデント、I n c i d e n t ) の詳細は不明だが、滑走路の長さが 三千 メートル もある新千歳空港の滑走路で、 最大離陸重量 僅か 2 8 ( ト ン ) の ボンバルディア DHC 8-Q 400 の機体であれば、通常であればその半分の滑走路長で 十分である。
考えられる事故原因と して、滑走路から誘導路へ曲がる際の 減速が十分に行われなかった可能性が考えられるが、乗客の負傷者が出なかったことが幸 いであった。
ちなみに航空機 の タイ ヤ は 夏 ・ 冬 兼用であり、車のような スタ ッ ド レス タイ ヤ などは 無 い。
但 し今から 5 9 年前 (1958 年 ) のこと、青森県八戸市 の海上自衛隊 八戸基地 にパイロット と して勤務 して いた当時、対潜水艦 哨戒機 P 2 V-7 ( 写真 ) は 冬 になると ス ノ ウ タ イ ヤ を使用 して雪 氷 の滑走路で 離着陸 を していたが、タイヤ に は スパイク / スタ ッ ド ( s t u d、 鋲 ) ではなく、細 い 「 ハ リ ガ ネ」 が埋 め 込 んであった。
参考までに今回事故を起こ した航空会社である A N A ウイングス ( W I N G S ) は、 2010 年に、従来から主に小型機を運航 していた エアーニッポン ・ エアーネックスト ・ エアー セントラル ( 中日本航空 ) の 三社が 2010 年 に合併 して設立 した A N A グループ 内 の 会社であり、機体の塗装は同 じでも、いわゆる A N A ( 全日空 ) とは別会社である。
事故 ( A c c i d e n t ) に 至らない 今回の 出来事 ( I n c i d e n t ) に関 して、国交省は 重大 インシデント に該当すると判断 したが、その定義は下記にある。 航空法施行規則 第 166 条 の 4 の 三 、を参照のこと。
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コメント
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はじめましてこんばんわ。以前から時折拝見させて頂いておりました。
雪舞う滑走路に無事着陸出来る理由が不思議でした。ロードヒーティングでもしているのかな??っと。スタッドレスではないんですネ。
投稿: かの | 2017年6月10日 (土) 21時11分
私が知る限り、国際空港 の滑走路 ( 幅 60 メートル、長さ 3,000 ~ 4,000 メートル ) で、雪氷対策 と して 加熱装置 のある空港は、世界でも聞いたことがありません。費用が掛かり過ぎるからだと思います。
投稿: 管理人 | 2017年6月11日 (日) 16時58分